みりんとトリッカーとハンターカブ

時は2016年。まだ空気の凍てつく頃、みりんはこう思った。
「そうだ、バイクに乗ろう」

最初はVTR250に乗った。
バイクの楽しさと、危なさ、そして骨折の痛さを教えてもらった。

次にW800に乗った。
乗りたくて大型免許を取った。
キャンツーの面白さと、重い車体は1人では起こせないことを教えてもらった。

みりんは1人でいろんなところに行きたかった。
芝サイトのキャンプ場にいったり、ちょっとボコボコしたところを走ったりしたかった。
立ちゴケしても1人で対処できるバイクに乗りたかった。

赤い男爵様がみりんにこう言った。
「トリッカーにしなさい」
みりんはトリッカーを買った。

数年して、突然駐車場にハンターカブが自生してきた。
みりんはこれを引き抜いて自分のものにした。

みりんはトリッカーに「トリさん」、ハンターカブに「カブ」と名前をつけてたいそうかわいがったとさ。

みりんの徒然バイク日和